オプションルール
前項で「スプリット」や「ダブルダウン」など、ブラックジャック特有の用語がいくつか出てきました。
これらのオプションルールの中にはブラックジャックの醍醐味でもあり戦略のカギともいえる重要なポイントが含まれていますが、まずは基本的なルールを理解することが先決です。
これらのオプションを有効に活用するための戦略的な使用方法は次回以降にご紹介するとして、今回はそれぞれのオプションの概要について説明します。
ハンドを2つにする『スプリット』
最初に配られた2枚のカードが同じ値のときにだけ選択できる行動です。
2枚のカードを1枚ずつの2組に分割してそれぞれに新たなカードを1枚ずつ追加することで、独立する2組のハンドを作ります。
新たに作ったハンドに対しては最初の賭け金と同額の賭け金を拠出する必要があり、勝敗の判定はそれぞれのハンドで別々に行われます。
スプリット後の各ハンドは通常通りヒットやスタンドの選択を行いながら高い合計値を作っていくことが出来ます。
ただし、Aのペアだけはスプリット後に配られるカードでハンドが確定されます(追加のヒットはできません)。
また、スプリットによって出来たBJは21としてカウントすることとなっています(ディーラーのBJには敗北する)。
3枚目のカードでハンドを確定させる『ダブルダウン』
賭け金を2倍にし、あと1枚だけのヒットでハンドを確定させる場合に選択します。
初手のみ選択できる行動です。また、スプリット後は選択できません。
ディーラーのBJに保険を掛ける『インシュランス』
インシュランスとは、ディーラーハンドがBJであるかどうかについて賭ける方法で、ベット額はゲームの最初にベットした額の半額と定められています。
ディーラーハンドがBJであった場合にはインシュランスベットの2倍の配当が得られ、結果的に賭け金の損失が補填される「掛け捨て保険」の役目を持っています。
カードの組み合わせに賭ける『サイドベット』
サイドベットとは、カードの合計値ではなくカードの組み合わせについてベットする方法のことで、具体的には以下の2種類があります。
同じ数字の組み合わせを予想する『Perfect Pairs』
Perfect Pairsは、最初に配られた2枚のカードが以下の3パターンの内のいずれかになることを予想する賭け方です。
- パーフェクトペア
- スートと数字が一致するペア(スペードの2が2枚 など)
- 配当はベット額の25倍
- カラーペア
- スートは異なるが、スートの色と数字が一致するペア(ハートの7とダイヤの7 など)
- 配当はベット額の12倍
- ミックスペア
- スートの色が異なり、数字が一致するペア(ダイヤのJとクラブのJ など)
- 配当はベット額の6倍
ディーラーのアップカードを含めた組み合わせを予想する『21+3』
21+3は、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードで構成する3枚の組み合わせが以下の5パターンの内のいずれかになることを予想する賭け方です。
- スーテッドトリップス
- 3枚すべてのスートと数字が一致する組み合わせ(クラブのAが3枚 など)
- 配当はベット額の100倍
- ストレートフラッシュ
- スートが一致する連続した数字の組み合わせ(ハートの2、ハートの3、ハートの4 など)
- 配当はベット額の40倍
- スリー・オブ・ア・カインド
- スートが異なり数字が一致する組み合わせ(クラブの5が2枚、スペードの5が1枚 など)
- 配当はベット額の30倍
- ストレート
- スートが異なる連続した数字の組み合わせ(ダイヤの9、クラブの10、ハートのJ など)
- 配当はベット額の10倍
- フラッシュ
- スートが一致し、数字が一致および連続していない組み合わせ(スペードのA、8、K など)
- 配当はベット額の5倍
他人のハンドに相乗りする『ビハインドベット』
ビハインドベットはゲームに参加している任意のプレイヤーがディーラーに勝利することを予想するベット方法で、ベット額はビハインドベットの対象としたプレイヤーの行動(スプリットやダブルダウン)に連動して増やすことができます(設定で変更が可能)。
また、ビハインドベットは他のベットと異なり、着席していない(ゲームに直接参加していない)時でもベットできるという特徴があります。
次のページでは、ブラックジャックの遊び方のまとめとポイントを解説しています。
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